愛知県知多半島の臨海部にたたずむサントリー知多蒸留所。そこで産み出されているのが、日本のウイスキー市場に「シングルグレーン」という新たな旋風を巻き起こした「サントリーウイスキー知多(CHITA)」です。
トウモロコシを主原料とし、クリーンでクリア、どこまでも軽やかな味わいが特徴のグレーンウイスキー。サントリー伝統の「響」や「角瓶」といった名ブレンデッドウイスキーを影で支えてきたグレーンの技術を結実させた、知多の革新的な魅力に迫ります。

1. ブランドの概要と歴史
サントリー知多蒸留所は1972年、伊勢湾に臨む愛知県知多市に設立されました。サントリー創業者・鳥井信治郎の意志を引き継いだ2代目マスターブレンダー佐治敬三が、高品質なグレーン原酒(穀物を原料とするウイスキー)を自社で安定して生産するために設立した、サントリー第3の蒸留所です。
長年、山崎蒸留所や白州蒸留所のシングルモルトとブレンドするための「脇役」として、ブレンデッドウイスキーの品質向上を支え続けてきましたが、2015年に満を持して単一蒸留所のグレーン原酒のみを使用したボトル「知多」が誕生。「軽やかな風」をイメージしたブルーのラベルとクリーンな味わいから、ウイスキー初心者はもちろん、食事に合わせやすいデイリーウイスキーとして絶大な人気を博しています。
2. 製造方法と技術のこだわり
① 連続式蒸留器による「3つの原酒の造り分け」
一般的なグレーン蒸留所が1種類のライト原酒のみを造るのに対し、知多では連続式蒸留器の塔数を使い分けることで、「クリーン(軽快)」「ミディアム(ややコクあり)」「ヘビー(重厚な麦香)」の3つの異なるグレーン原酒を造り分ける世界でも極めて珍しい技術を持っています。
② ワイン樽やスパニッシュオーク樽を含む「多彩な樽熟成」 知多のもう一つのこだわりは熟成樽です。一般的なホワイトオーク樽(バーボン樽)に加え、サントリー独自の技術である「ワイン樽」や「スパニッシュオーク樽(シェリー樽)」でもグレーン原酒を熟成させます。これにより、軽やかな中にも果実の甘みやバニラ香といった複雑な風味が原酒に与えられます。
③ チーフブレンダーによる「繊細なブレンド技術」 造り分けられた3つの原酒と、異なる樽で熟成された原酒をチーフブレンダーが緻密にブレンドします。グレーン本来のクリアで雑味のない性格を活かしながらも、後味に心地よいウッディさやハチミツの甘みが残るよう、サントリーが誇るブレンドの粋が詰め込まれています。
3. フレーバープロファイル
| フレーバー | 具体的な味わいと香りの特徴 |
|---|---|
| クリーン&ライト | 雑味が極めて少なく、どこまでもクリアで喉にスッと入る軽快さ。 |
| メロン&ハチミツ | 原料のトウモロコシ由来の、ほのかに甘いメロンやマンゴー、ハチミツの香り。 |
| ほのかなバニラ | ホワイトオーク樽から得られる、上品で優しくスイートなバニラ香。 |
| クリーンウッディ | 後味に心地よく広がる、乾いた木樽の香りとすっきりとした短い余韻。 |
4. 代表ラインナップ
サントリーウイスキー 知多
知多のフラッグシップボトル。軽やかでクリアな味わいに、ほのかな甘みと木樽の香りが優しく調和。アルコールの角が全くなく、炭酸で割ることでその爽快な個性が最大限に引き立つ、ハイボール特化型の名作です。
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5. おすすめの楽しみ方とペアリング
知多の軽やかでクリアなキャラクターは、大きめの氷と炭酸水で割る「知多 風香るハイボール」で飲むのが最高です。お寿司や天ぷらといった繊細な和食と合わせることで、最高の食中酒に変貌します。
- 知多・風香るハイボール: グラスに氷を満たし、知多を注いでマドラーでかき混ぜます。冷たい強炭酸水をそっと注ぎ、最後にすだちの皮を少し搾るか、柚子やミントを添えると、和のシトラス香がウイスキーの甘みと共鳴します。
- お刺身・お寿司: クリーンな知多ハイボールが、白身魚やイカ・タコの繊細な甘みを引き立て、口の中の脂っぽさをさっぱりと流してくれます。
- 天ぷら・唐揚げ: 揚げ物のジューシーな旨味と、知多が持つ軽快な木樽香・炭酸の爽快感が完璧にマッチします。
6. まとめ
知多は、サントリー知多蒸留所が誇る「3つのグレーン原酒造り分け」と「多彩な熟成樽」の技術によって生まれた、新時代のシングルグレーンウイスキーです。「風香るハイボール」として飲むそのクリアで清々しい味わいは、伝統的な和食の繊細な旨味に寄り添い、毎日の食卓を軽やかに彩ってくれる名脇役にして主役の一杯です。








